音楽療法

音楽療法とはいったいどんなものなのか、音楽療法の効果を歴史や役割、活用方法などの観点から解説しています。
音楽療法について

「音楽療法」という言葉を知っていますか?これは、音楽の持つ力を利用して心身共に健康に導いていく治療法のことを言います。これはかなり古い歴史のあるものですが、日本でも研究が進み音楽療法の研究所などが存在します。ここでは、音楽療法の効果や役割、活用方法などを紹介しています。モーツァルトの音楽療法が健康に良いということは有名な話ですが、その他にも、オルゴール音楽療法や音楽療法に適した楽器を紹介していますので是非ご参考に。

音楽療法 新着情報

音楽で癒しを求めるということはよく言われているようですが、その時にどのような音楽を選ぶのか、そしてどのような聴き方をするかによって効果の現れ方に差が出てくるそうです。最近では、リラクゼーションを目的で音楽を聴くという人がずいぶん増えてきたようです。けれども、音楽から十分な癒しの効果を得るためには、音楽の選び方や使い方がとても大切になってくるということを知らない人のほうが多いようです。

癒し系の音楽といえば、一般的にBGMのような感じに使う方のほうが多いようですが、脳の活性効果をねらう場合は適当な音楽を流しっぱなしで聴くよりも音楽療法用のCDを選んである期間に集中して聴くことが大切のようです。脳波にはγ(ガンマ)波、β(ベータ)波、α(アルファ)波、θ(シータ)波、δ(デルタ)波の5つの種類があり、リラックスしたい場合にはアルファ波に脳波を導くとよいでしょう。

一般に販売されている音楽療法用のCDもこのようなタイプが圧倒的に多いです。その中には、独自の方法をつかってアルファ波だけではなくてシータ波に導くものもあります。それは長く聴いているうちに脳の緊張が解けていき集中力を増進させたり、記憶力を高めるといった効果を期待することもできるといわれています。

◆5つの脳波とその性質について

・γ(ガンマ)波 30ヘルツ以上 怒りを感じていたり興奮をしているとき

・β(ベータ)波 14~30ヘルツ 緊張していたり警戒しているとき

・α(アルファ)波 8~14ヘルツ リラックスしているとき、集中しているとき

・θ(シータ)波 4~8ヘルツ 浅い睡りの状態のとき、瞑想しているとき

・δ(デルタ)波 0.5~4ヘルツ 深い睡眠に入っているときや無意識の状態

認知症を緩和するケア方法というものがあります。その中に音楽療法などがあり、定期的におこなっているところもあります。音楽療法の先生がピアノ演奏などをおこなって老人ホームなどに入居されているかたが音楽を楽しむというスタイルです。

音楽療法は音楽の先生と精神科の先生が協力することによってできる療法で、音楽の先生のピアノの演奏にあわせて懐かしい歌を歌ったりすることもできます。また歌にあわせてボールでたのしんだり打楽器をつかってリズムをとったりするというプログラムです。音楽やリズムをつかって記憶をよみがえらせるといった効果もあるそうです。

また、音楽療法に参加する入居者のかたたちが一緒に体験することによって仲間意識などもうまれてきます。普段よりもコミュニケーションが取りやすくなるのではないでしょうか。何度か体験していくうちに明るい表情で楽しんでいる様子もわかってくるようです。リズム感も養われますので音楽療法が楽しくなってきますよね。

他にもスウェーデンの音楽療法の専門家をまねいた音楽療法のプログラムなども開催されることがあります。専門家のかたはステン・ブンネ氏で、独自の手法をもって開発された音楽療法をつかっており音楽療法の分野では第一人者のようです。ブンネ法とよばれる音楽療法は基本的な人間が持つ能力や昨日を保持したり促進させたりする効果があります。

浜松音楽療法研究所は、静岡県西部地区を拠点に活躍している、音楽療法専門の研究所です。浜松音楽療法研究所は、音楽の街といわれる「浜松」に、1999年の秋に設立されました。発足の理由は、以前、視察研修において、長い歴史上に築かれた、アメリカの音楽療法の現場を目の当たりにしたことだそうです。研究生達が、音楽療法士を目指す仲間作りも大切であると願っていたところに、アメリカの音楽療法家、クライブ・ロビンズ夫妻による音楽療法セミナー開催の誘いを受け、特別講演会を準備しながらの発足となったそうです。

浜松音楽療法研究会は、お互い実践の報告を交換し合い、着々と成果を上げています。その取り組みは、浜松に音楽療法の波を広めていると言っても、過言ではないほどです。

10年程前に、中米ホンジュラスで、国際協力事業団青年海外協力隊の音楽隊員として、2年間活動をしていた頃、当初は、現地の音楽家を育成するための学校で、音楽指導にあたる予定でした。しかし、街で物乞いをするストリートチルドレンに出会い、そのたびに、その子共たちこそ音楽が必要なのではないかと考えるようになられたそうです。

その初等科の低学年の子供たちに、ホンジュラス独自の音楽取り込んだ教育に力を入れるべきだと、文部省初等科の役人に働きかけ、活動を方向転換しました。インストラクターに仲間のドイツ人音楽教師をはじめ、優れた現地の音楽教育者たちを集めました。そして、音楽活動を展開していきました。

音楽を通しての、人々との心の交流は、予想以上の効果があったそうです。しかし、2年間の任期ではあまりにも短すぎました。もっと時間があれば、見届けることができただろうと、思い半ばで帰国したそうです。そして、帰国後は、中米ボンジュラスの経験などから、音楽の持つ偉大な力に惹かれ、音楽療法の道を歩み始めることになりました。

ある大晦日の夜、除夜釜の茶席に招かれれ、満点の星空の下、藁草履をしゅっしゅっと鳴らして茶室へ向かいました。その、ろうそくの灯りだけがともる茶室は、静寂に鎮まりかえり、遠くから聞こえる除夜の鐘が心に染み渡っていました。

鐘の音は日本的な音の極み、つまり日本人の音の世界、音楽療法の原点を感覚的に体験したような気がすると感じました。音のないような空間に、実は様々な音が存在しており、静けさの中に凛としたサウンドスケープが存在しているのです。音楽療法の仕事は、音と人をつなげることです。楽器を響かせながら、嬉しそうに笑いながら、さまざまな人々との関わりの中で、音楽療法士も、生きる喜びが湧いてくるのかもしれません。

音楽療法とは、音楽の持つ、生理的、心理的、社会的効果を利用して、心身の障害の回復や、機能の維持改善、生活の質の向上、行動の変容などを目指して、音楽を意図的、計画的に使用する心理療法です。日本音楽療法学会は、2001年度に発足され、現在、数多くの音楽療法の学会などを開催しており、多くの人たちに支持されている団体です。

学会で取り上げられている主な内容は、医学の分野における論点や、高齢者施設における音楽と高齢者の関わりなどについてです。医学の世界や、高齢者施設などにおいて、音楽療法は、今、大きな注目を集めているテーマです。

また、学会においても、音楽療法士の国家資格化についての協議が進められています。音楽療法の関係者が、大会で学んだ音楽の技術的側面や、医学の精心理的側面、そして、真善美を追求する芸術的側面が、今後の音楽療法の展開に、大きく寄与するものと考えられます。そのようなテーマを追求していくという目的を持つ学会は、非常に重要な存在であると言えます。

高齢者の音楽療法については、セラピー、レクリエーション、アクティビィを、明確に定めていくことが必要と考えられています。脳血管障害に伴った治療においては、失語症と室音楽症など、聴く、話す、読む、書くなどの障害の詳細や、メロディが判別できないなどの受容的障害、言語などのリハビリテーションに対する音楽の補助的の使用について、運動や表現能力の障害などについてなどのテーマが、公演で話されたそうです。

このように、日本音楽療法の学会は、様々な分野の方々が集まり、音楽療法についての、研究成果の共有、意見交換話が実現されています。日本国内の、日本音楽療法学会の、重要な公演とされています。また、全国各地の音楽療法の様子もよくわかり、多くの人から情報を得ることができる、貴重な場であると言えます。

フリースクールを開講した当初から、「音楽」を、活動の1つに組み込むことに決めていました。高校時代からロックバンドを組んでいた僕は、音楽の与える歓びや、生きる力、音楽療法的な効果も、自ら強く実感していました。スクールで最初の「音楽」の時間は、友達のドラマーが講師の担当でした。自由参加ではありましたが、ドラムをやりたいと参加した子供たち全員の顔が、緊張でこわばっていました。

皆さんは、自分が学生時代に受けてきた音楽の授業での緊張感を、憶えていらっしゃるでしょうか。緊張してしまうと、先生が何度も「音楽は音を楽しむこと」なんて言っても、何ひとつ楽しくなかったのではないかと思います。

そこで、パーカッションの講師と相談し、翌週からは、ドラムの個人レッスン希望者だけの参加としました。参加者はさらに減りましたが、時が経つにつれて、変化が起こってきました。ドラムを習いたい子だけではなく、スクール主催のイベントで演奏に参加したいと希望する子も増えてきたのです。

もともとスクールのスタッフや講師だけがバンド演奏をしていましたが、一人が参加すると、その楽しそうな様子を見たせいか、一人また一人と、参加者が増え、ドラム以外にも、様々なパートが増えていきました。現在では、約20人ものスクール生が、バンド活動をしているそうです。

不登校生、精神疾患患者、障害者など、それぞれに傷を抱えた子達が、伸び伸びと音楽を楽しみ、百人以上の人たちの前で、堂々と演奏するようにまでなりました。音楽の力は、やっぱり凄いと改めて感じました。音楽は、演奏する人の性格やあらゆる特質を反映しますが、そういう意味でも音楽は面白いものです。最近では、音楽療法が学問的に研究されたりもしているそうです。

そういう時に、忘れてはならないことは、音楽は、治療の手段である前に、楽しむためのものであるということです。これは、教育現場における音楽のあり方についても言えることです。音を楽しむという大切なことを忘れずにいれば、音楽療法も、今後ますます発展することでしょう。