音楽によって心が安らいだり、何気なく、頭の中にメロディーが浮かんできたり、カラオケで歌を歌うとスッキリするというようなことが、記憶にあるという方は多いのではないでしょうか。
私達人間にとって、音楽は、必要不可欠なものです。音楽は、無意識に、暮らしの中に取り入れられています。それは、実は、自分自身が、いかに音楽に助けられてきたのかを、心の奥底では知っているからだと思います。この音楽の持つ力を利用して、心身のバランスを取り戻すという方法が、音楽療法です。
音楽療法は、専門的に学ぶのではなく、音楽を楽しみながら体験する療法です。例えば、自分自身の現在の状況に合った曲を聴いてみたり、ピアノや、普段使っている楽器などを演奏をしてみたり、リズムに乗って身体を動かしてみたりすることなど、好きな方法で音楽を楽しみながら、心身を共に元気にしていくのが音楽療法です。
その効果は、例えば、言語障害などで、言葉によっては上手に表現できないような人は、音楽に共感したり、一緒に歌って演奏したりすることで、コミニュケーションの糸口がつかめることがあるそうです。そして、相手の心の状態や、社会性に気付くという効果が証明されています。
現に「あー」などの、単語しか喋れなかったダウン症の男の子が、楽器を使い、その音で擬音などを表しているうちに、発言や、うたを歌うようになったという事実もあったそうです。
他にも、皆さんも経験があると思いますが、リラクゼーションの手段としてや、エネルギーの発散とコントロール、そして、アイデンティティの統合、残存機能の維持などにも効果があることが明らかになっています。
最近では、効果別に、音楽療法のCDが発売されたり、医療の現場でも、どんどん使われるようになっています。そして、音楽療法に興味を持つ人も、年々、増加しています。みなさんも、ぜひ1度、体験してみてはいかがでしょうか。
好きな音楽を聴いていると、楽しい気持ちになったり、スッキリした気持ちになったというような経験は誰にでもあると思います。音楽には、不思議な力が秘められています。この力を最大限に利用し心身共に健康に導いていく治療法のことを、音楽療法とよんでいます。また、音楽を聴くだけでなくて楽器を弾いてみたり、歌を歌ってみたりすることなども音楽療法に含まれます。
音楽療法は、最近では、いろいろな医療現場において、取り入られています。そして大変注目されている治療法の1つです。音楽が癒しに使われた歴史は、かなり古くさかのぼります。3000年前のユダヤ王サウルのうつ病を、ダビデという羊飼いの若者が、ハーブの調べで治したことは、現代でも語り継がれているお話なのです。古代ギリシャのアリストテレスは、音楽には身体に溜まった悩みやもやもやを吐き出してスッキリさせる効果があることを発見し、カタルシス効果と名付けていました。
また、中世時代においてはいろいろな面で、キリスト教に強く支配されていた時代です。病気に対する考え方も同様でした。それがルネッサンス期に移行してから画家達による解剖図といった美術と医療、そして坐骨神経痛の患者の患部の上で、フルートを演奏して治癒したというように音楽の総合的な活動が注目され始めます。近代では、音楽療法の主役は、アメリカへと移りました。その当時の大統領のジョージワシントンも音楽療法に興味を示しており軍隊などにも使われ始めました。現代では、医療において、軍隊だけでなくて精神疾患をもつ患者のレクリエーションとして利用されています。