皆さんは、音楽がお好きでしょうか。人は、たいてい、多くの時間、何かしらの音楽と触れ合っていると言えます。例えば、ドラマやテレビのCM、街などでお店に入ったときなど、たいていは音楽が流れています。また、この歌を聴くと悲しくなる、嬉しくなると思うようなことも多いですし、ギターを弾いていると、楽しいなど、気分によって、今の自分の気分に合った音楽を聞いたり、弾いたりする人も少なくないと思います。
音楽は、波動がリズムとメロディーで出来上がっているものです。脳波やα波なども波動になります。音楽療法とは、その波動を合わせると変化し、気分によって変わる波形を、脳波のパターンを用いて、病気や治療を予防することができるとされている治療法です。その効果について、いくつかをご紹介したいと思います。
左右から入る直接の音波ではなく、その差異であるバイノーラル効果音をキャッチすることを、パイノーラル効果と言います。 右脳と左脳が互いに連携する必要があり、左右で協力しバイノーラル効果音に集中する過程で脳が活性化すると言われています。
また、2年間の臨床実験において、80%の人が癒しを感じると応えている効果があります。それは、サブリミナル効果と呼ばれています。耳に聞こえないナレーションを音楽の中に取り入れ、潜在意識を活性化し、自分自身が望んでいる状態を作ると言われています。
このように、音楽から得る安らぎや癒しなどの力は、とても大きいというころがわかります。みなさんが、もし疲れたと感じ、癒しを求めたい時には、自分にとって安らぐ音楽を聞いて、疲れた心を癒してあげることも、時には必要なのかもしれません。
身近な音楽のなかで、優れた癒し効果を得ることができるもののなかには、モーツァルトがあります。実は、モーツァルトは感覚的に脳を活性化することのできる音を組み合わせた癒しの音楽を作曲することのできたとても少ない天才のひとりといわれています。モーツァルトの音楽で素晴らしいところは、脳がさえた状態であってもリラクゼーションに導くことができるということです。勉強や仕事の能率が悪くてどうしたらいいのか悩んでいるという人は、モーツァルトの音楽を聴いてみるとよいかもしれませんよ。
癒しの音楽を聴くためにはヘッドフォンとポータブルCDがあれば、いつでもどこでも音楽療法を実践することができます。ヘッドフォンを使ったほうがよいとされているのは音楽療法用に作られている高品質の音楽の場合です。もともとBGMを目的として作られている環境音楽は、ヘッドフォンで聴く必要はないようです。
音楽療法用のCDの場合にはヘッドフォンを使うことによって音楽の影響をより強く感じることができます。そのため音楽療法の効果があがるのです。耳をすっぽりと覆って雑音をシャットアウトするタイプのものをつかうとよいでしょう。耳にはめ込むタイプのヘッドフォンやイヤホンなどは音楽療法には不向きです。また雑音の入りやすいコードレスなどもあまり良いとはいえません。音楽療法をおこなうのであればなるべく質のいいものを選んだほうが良いかもしれません。
音楽で癒しを求めるということはよく言われているようですが、その時にどのような音楽を選ぶのか、そしてどのような聴き方をするかによって効果の現れ方に差が出てくるそうです。最近では、リラクゼーションを目的で音楽を聴くという人がずいぶん増えてきたようです。けれども、音楽から十分な癒しの効果を得るためには、音楽の選び方や使い方がとても大切になってくるということを知らない人のほうが多いようです。
癒し系の音楽といえば、一般的にBGMのような感じに使う方のほうが多いようですが、脳の活性効果をねらう場合は適当な音楽を流しっぱなしで聴くよりも音楽療法用のCDを選んである期間に集中して聴くことが大切のようです。脳波にはγ(ガンマ)波、β(ベータ)波、α(アルファ)波、θ(シータ)波、δ(デルタ)波の5つの種類があり、リラックスしたい場合にはアルファ波に脳波を導くとよいでしょう。
一般に販売されている音楽療法用のCDもこのようなタイプが圧倒的に多いです。その中には、独自の方法をつかってアルファ波だけではなくてシータ波に導くものもあります。それは長く聴いているうちに脳の緊張が解けていき集中力を増進させたり、記憶力を高めるといった効果を期待することもできるといわれています。
◆5つの脳波とその性質について
・γ(ガンマ)波 30ヘルツ以上 怒りを感じていたり興奮をしているとき
・β(ベータ)波 14~30ヘルツ 緊張していたり警戒しているとき
・α(アルファ)波 8~14ヘルツ リラックスしているとき、集中しているとき
・θ(シータ)波 4~8ヘルツ 浅い睡りの状態のとき、瞑想しているとき
・δ(デルタ)波 0.5~4ヘルツ 深い睡眠に入っているときや無意識の状態
認知症を緩和するケア方法というものがあります。その中に音楽療法などがあり、定期的におこなっているところもあります。音楽療法の先生がピアノ演奏などをおこなって老人ホームなどに入居されているかたが音楽を楽しむというスタイルです。
音楽療法は音楽の先生と精神科の先生が協力することによってできる療法で、音楽の先生のピアノの演奏にあわせて懐かしい歌を歌ったりすることもできます。また歌にあわせてボールでたのしんだり打楽器をつかってリズムをとったりするというプログラムです。音楽やリズムをつかって記憶をよみがえらせるといった効果もあるそうです。
また、音楽療法に参加する入居者のかたたちが一緒に体験することによって仲間意識などもうまれてきます。普段よりもコミュニケーションが取りやすくなるのではないでしょうか。何度か体験していくうちに明るい表情で楽しんでいる様子もわかってくるようです。リズム感も養われますので音楽療法が楽しくなってきますよね。
他にもスウェーデンの音楽療法の専門家をまねいた音楽療法のプログラムなども開催されることがあります。専門家のかたはステン・ブンネ氏で、独自の手法をもって開発された音楽療法をつかっており音楽療法の分野では第一人者のようです。ブンネ法とよばれる音楽療法は基本的な人間が持つ能力や昨日を保持したり促進させたりする効果があります。