音楽療法士は、まだ国家資格ではありません。そのため、求人募集も、今はまだ少ないと言っていいでしょう。最近では、音楽療法士の認知度が上がっているのは確かですが、派遣や非常勤としての採用がほとんどで、正社員や常勤の勤務の求人は、まだまだ少ないのが現実です。
求人先は、主に、老人保健施設などの高齢者施設や、精神科病院、養護学校、一般病院のリハビリテーションセンター、小学校、中学校の養護学級などです。音楽療法士の学校などに入学すると、介護施設などの勉強なども、音楽療法士と一緒に学ぶことができます。また、資格も一緒に取得できる学校も多くあります。収入面では、ボランティアの求人募集などが多く、音楽療法士として稼ぐということは、現在はなかなか難しいようです。
非常勤や派遣として福祉施設でセッションを行うと、1回1500円から1万円ほどの報酬になるとはいわれています。日本では、福祉の現場がほとんどですが、アメリカ、ドイツなどの音楽療法の先進国では、有効な治療手段と認められており、いろいろな場で、活躍が期待されているそうです。
しかし、すでに音楽療法を正式に利用している病院もあるほど、音楽療法は、世界各国で関心と理解が広まっている療法です。そして、現代では、ヒーリングミュージックがとても注目を浴びています。ストレスや過労死などが問題になっている現代では、今後、福祉の現場だけでなく、一般企業などからも、音楽療法士を要請が期待できる可能性はあります。音楽療法士になりたいと思っている人は、最初は、ボランティアなどで頑張り、活躍する時のために、経験を積んでおくのも、ひとつの方法かもしれません。
遺伝子も音楽を奏でるということをご存知ですか? 「遺伝子は、生体の機能や形態に関係している情報カプセルです。DNAで出来ており、DNAの遺伝子情報は実はたった4つの塩基(アデニン[A]、グアニン[G]、チミン[T]、シトシン[C])から構成されています。塩基とピッチ(音の高さ)との関係についてGCTA=レミソラとして、シンセサイザーで表現しました。これは国立がんセンター研究所の宗像信生博士がおこなったのです。
リズムと生命活動についてですが、[8~12ヘルツ/1秒]=(α波)の刺激を与えてあげると人間は意識が変わります。そのため気を失ったり発作を引き起こすことさえもあるのです。これはL・ワ トソン著「Super Nature」からの引用です。[10~20/1秒]の場合は、人を無鉄砲にさせます。これはイギリス音響学会からの引用で次に性欲を刺激することも可能なのです。脳波にたいして電磁波(音・光・磁気)を一定のリズムを与えれば脳波のリズムを変えることが出来るのです。
「例えば、脳波をα波のリラックス状態にさせたいときはには8~12ヘルツ/1秒で振動する電磁波を放射します。そうすることによって共鳴現象が起きます。これに脳波が同調してα波となってリラックスすることができるのです。こういった内容の実験をM・G・リグが88名の学生にたいしておこないました。リズムが速くなれば、楽しい幸福な感じがしたり、リズムが遅くなれば、真剣な悲しい気分になるということがわかったのです。かの有名なベートーベン「運命」の冒頭音楽でみてみると「最後の「ジャーン」は、最初の「ジャジャジャ」よりも音程が3度下がっています。そのことで絶望や悲しみなどを表現しています。
音楽療法とはどういったものなのでしょうか。音楽は、リズムとメロディ、そしてハーモニーで出来上がっている波動のことです。脳波ももちろん波動です。α波も波動なのです。波動に波動を合わせていけば共鳴して、波形が変化していきます。元気なときや具合が悪いとき、落ちこんでいる時というように色々な身体の状態で、波形のパターンが変わっていきます。脳波のパターンを変えることによって病気の治療や予防をするということが音楽療法なのです。
音楽には人をリラックスさせたり、その活力を引き出す不思議な力があります。こういった誰にでも経験があるこうした効果を、医療や福祉の現場から積極的に活用するのが『音楽療法』なのです。痴呆症のかたが活発な反応を見せるというように、一定の成果が報告されています。これは高齢者と暮らす過程でも応用することができそうですよね。音楽療法が始まったのは1950年代の米国と言われています。
日本ではまだ歴史が浅いのですが、全日本音楽療法連盟(全音連・東京都大田区)によれば一定の臨床経験などの審査を経て、これまでに約340人の音楽療法士が生まれています。病気の原因はピラゴラスはかく語りきです。“病気の原因は魂の不調和である”ということ、“音楽は宇宙法則の反映”であること、“音楽は魂を調律して、覚醒させる”ということ、“音楽は魂を本来の姿に戻す”ということなのです。
学校法人茨城音楽専門学校には音楽療法科や音楽科などがあります。音楽療法科の特徴は音楽だけではなくて、臨床心理学や障害者福祉論で新しい療法の形を考えていくということがあげられます。一年目は音楽と療法の理論や声楽、ピアノの実技などをおこないます。そういった授業を通して音楽療法士の土台を作っていきます。そして二年目からは施設実習を取り入れていき、患者(クライエント)とのコミュニケーションや自身に対する音楽療法の在り方を分析していくことになります。
学校法人茨城音楽専門学校は日本音楽療法学会 音楽療法士(補)受験資格校にも認定されており、音楽療法士になりたいかた向けだといえます。基礎科は講座内容の多くが音楽理論と音楽療法の概論などです。そして歌とピアノの実技というような基礎から学びますピアノと歌は音楽療法のいろいろな場面で用いられているため欠かすことができないものだからです。唱歌や演歌、アニメ、ポップスなど、どのような曲でも歌えて伴奏ができるように技術を高めていきます。
ピアノと声楽のレッスンは、ピアノが1レッスン50分で声楽が25分のマンツーマン指導となります。レッスン時間は増やしていくこともでき、個々にあわせたレッスン内容となっています。 音楽療法の現場においては、患者さんにあわせて曲を選んで提供する必要があります。各時代の音楽あ時代背景を知ることによって選曲の幅が広がりますので患者さんに相応しい曲を見つけやすくなります。そのためにも西洋とポピュラー音楽の歴史を取り入れているのです。楽典や心理学、療法概論などの各方面の基礎知識と一緒に学んでいきます。