音楽療法新着情報&ニュース

音楽療法とはいったいどんなものなのか、音楽療法の効果を歴史や役割、活用方法などの観点から解説しています。

認知症を緩和するケア方法というものがあります。その中に音楽療法などがあり、定期的におこなっているところもあります。音楽療法の先生がピアノ演奏などをおこなって老人ホームなどに入居されているかたが音楽を楽しむというスタイルです。

音楽療法は音楽の先生と精神科の先生が協力することによってできる療法で、音楽の先生のピアノの演奏にあわせて懐かしい歌を歌ったりすることもできます。また歌にあわせてボールでたのしんだり打楽器をつかってリズムをとったりするというプログラムです。音楽やリズムをつかって記憶をよみがえらせるといった効果もあるそうです。

また、音楽療法に参加する入居者のかたたちが一緒に体験することによって仲間意識などもうまれてきます。普段よりもコミュニケーションが取りやすくなるのではないでしょうか。何度か体験していくうちに明るい表情で楽しんでいる様子もわかってくるようです。リズム感も養われますので音楽療法が楽しくなってきますよね。

他にもスウェーデンの音楽療法の専門家をまねいた音楽療法のプログラムなども開催されることがあります。専門家のかたはステン・ブンネ氏で、独自の手法をもって開発された音楽療法をつかっており音楽療法の分野では第一人者のようです。ブンネ法とよばれる音楽療法は基本的な人間が持つ能力や昨日を保持したり促進させたりする効果があります。

音楽で癒しを求めるということはよく言われているようですが、その時にどのような音楽を選ぶのか、そしてどのような聴き方をするかによって効果の現れ方に差が出てくるそうです。最近では、リラクゼーションを目的で音楽を聴くという人がずいぶん増えてきたようです。けれども、音楽から十分な癒しの効果を得るためには、音楽の選び方や使い方がとても大切になってくるということを知らない人のほうが多いようです。

癒し系の音楽といえば、一般的にBGMのような感じに使う方のほうが多いようですが、脳の活性効果をねらう場合は適当な音楽を流しっぱなしで聴くよりも音楽療法用のCDを選んである期間に集中して聴くことが大切のようです。脳波にはγ(ガンマ)波、β(ベータ)波、α(アルファ)波、θ(シータ)波、δ(デルタ)波の5つの種類があり、リラックスしたい場合にはアルファ波に脳波を導くとよいでしょう。

一般に販売されている音楽療法用のCDもこのようなタイプが圧倒的に多いです。その中には、独自の方法をつかってアルファ波だけではなくてシータ波に導くものもあります。それは長く聴いているうちに脳の緊張が解けていき集中力を増進させたり、記憶力を高めるといった効果を期待することもできるといわれています。

◆5つの脳波とその性質について

・γ(ガンマ)波 30ヘルツ以上 怒りを感じていたり興奮をしているとき

・β(ベータ)波 14~30ヘルツ 緊張していたり警戒しているとき

・α(アルファ)波 8~14ヘルツ リラックスしているとき、集中しているとき

・θ(シータ)波 4~8ヘルツ 浅い睡りの状態のとき、瞑想しているとき

・δ(デルタ)波 0.5~4ヘルツ 深い睡眠に入っているときや無意識の状態

身近な音楽のなかで、優れた癒し効果を得ることができるもののなかには、モーツァルトがあります。実は、モーツァルトは感覚的に脳を活性化することのできる音を組み合わせた癒しの音楽を作曲することのできたとても少ない天才のひとりといわれています。モーツァルトの音楽で素晴らしいところは、脳がさえた状態であってもリラクゼーションに導くことができるということです。勉強や仕事の能率が悪くてどうしたらいいのか悩んでいるという人は、モーツァルトの音楽を聴いてみるとよいかもしれませんよ。

癒しの音楽を聴くためにはヘッドフォンとポータブルCDがあれば、いつでもどこでも音楽療法を実践することができます。ヘッドフォンを使ったほうがよいとされているのは音楽療法用に作られている高品質の音楽の場合です。もともとBGMを目的として作られている環境音楽は、ヘッドフォンで聴く必要はないようです。

音楽療法用のCDの場合にはヘッドフォンを使うことによって音楽の影響をより強く感じることができます。そのため音楽療法の効果があがるのです。耳をすっぽりと覆って雑音をシャットアウトするタイプのものをつかうとよいでしょう。耳にはめ込むタイプのヘッドフォンやイヤホンなどは音楽療法には不向きです。また雑音の入りやすいコードレスなどもあまり良いとはいえません。音楽療法をおこなうのであればなるべく質のいいものを選んだほうが良いかもしれません。


音楽療法で聴く曲は1日にどのくらい聴くとよいのでしょうか。それはリラックスした状態で聴くことが一番よく音楽を聴くといった時間を意識的につくることも大切なようです。だいたい1日に30分から1時間以内の時間にしておいて初めのうちは毎日聴くようにします。それからインターバルをおいてみます。それからまた毎日聴くようにしてその後に週に何日かは聴かない日をつくるといったようにします。このようにしてある一定の期間に集中して聴くことによってセラピーの効果が高まるようです。

音楽療法で聴く音楽というものは個人差はありますが、本当に癒しの効果を得るためには100時間から200時間くらいは集中して聴く期間を設けることが必要のようです。このときに大切なことはリラックスした状態で聴くということで雑誌や本を読みながら聴いてもよいみたいです。また気に入っている椅子でくつろぎながら聴いてもよいですし、横になって聴いても良いみたいです。どんなに忙しい状況であっても1日のなかで30分くらいであればヘッドフォンをつけて音楽を聴く時間を作ることができるのではないでしょうか。

また音楽療法に関係していないとしても1日のなかで最低でもこのくらいの時間はリラックスできる時間をもうける必要があるとおもいます。きくときの音楽は飽きてしまうと効果がおちてしまうこともありますので3枚から4枚くらいのCDを組み合わせて聴くとよいでしょう。

音楽というものは、人の心と体を癒してくれますよね。そして元気づけてくれて健康にも導いてくれる作用もあります。欧米では、音楽がひとつの治療法としても認識されています。たくさんの音楽療法士が活躍しているのです。音楽療法とは、音楽を聴いたり、楽器をならしてみたり、歌ったりすることによって心や体を適当に刺激してくれます。そして調和させて生活を豊かにしてくれるのです。

音楽という存在は、わたしたちの日常生活におおく関わっています。医療や福祉をはじめとしてさまざまな機会のなかで音楽は大きな役割をもっているのです。音楽療法に関する学会には、日本音楽療法学会というものがあり、音楽療法に関する読み物や学術的な論文などもさまざまなものがあります。

例えば、運動と音楽、音楽療法とリハビリテーション、栄養と音楽、医療における音楽療法(上)、休養と音楽、音楽療法の現状と展望、内科疾患と音楽療法、医療における音楽療法(中)、高齢者のQOLと音楽療法の導入、医療における音楽療法(下)、癒しの音楽を考える-1、癒しの音楽を考える-2です。

他にも高齢者の音楽療法、プライマリ・ケア医療と音楽療法、音楽関係者のエコグラム、音楽は身体で聴く、医学と音楽の融合で刺激、日本人の心を打つ音楽、音楽療法との出会い、音を揺らぎから科学する、代替療法としての音楽療法、音楽療法と音楽健康法、音楽療法とQOLなどがあります。

音楽療法の効果を検証してみると痴呆症状が改善されるということがわかっています。音楽療法を定期的におこなうことによって効果がかなり期待できるようです。99年に老健の高齢者を対象にして実施された調査によると週に3日、音楽療法をおこなってみたところ、「徘徊」や「睡眠障害」などの症状に悩んでいるお年よりの方、15人のうち14人に改善点が見られたそうです。それでは、なぜ、音楽療法は痴呆に効き目があるのでしょうか。音楽療法のプログラムでは、歌いながらリズムに合わせて手や指を動かします。そして振りつけをしたり、楽器を使ったりする工夫もしています。指先や手首、身体の動きにより脳の神経細胞が刺激されるということになります。

また、昼間に音楽療法によってこのようなケアをおこなうことで、乱れたサーカディアンリズムが正しくなっていきます。昼間、眠ってしまいがちなお年よりは、夜になるとなかなか寝付けずに、徘徊をしてしまったりせん妄に陥るケースもあるようです。このような現象は、昼間に活動することによって防ぐことが可能です。サーカディアンリズムとは生体に内在している毎日のリズムのことなのです。

痴呆の原因としては、「アルツハイマー」と「脳血管障害」という2つの病気があることがわかっています。けれども実際には、無気力状態から寝たきりとなってしまいだんだんと会話や表情を失っていくという「病因なき痴呆症状」のかたも意外と多いのです。このような方々の場合には音楽療法がよい刺激となりますので痴呆の改善につながりやすいようです。

音楽療法士とはどんな資格なのでしょうか。音楽療法士は日本音楽療法学会などによって認定されている民間の資格です。日本音楽療法学会では、独自の認定規則により書類審査と面接試験によって審査を行っています。そして音楽療法士の認定をしているのです。また、音楽療法士養成コースをもっている認定校の卒業者の場合は認定音楽療法士(補)認定試験合格してから3年間のあいだ音楽療法活動の臨床経験を積むと学会の審査を経てから正式に音楽療法士として認定されることになっています。音楽療法士の資格は5年に一度、更新する必要があります。

音楽療法士は日本音楽療法学会だけではなくて大学や専門学校にも卒業を要件として音楽療法士を認定している場所もあります。岐阜県や兵庫県などのように自治体として認定しているところもあります。音楽療法士はまだ国家資格ではありません。そして認定が始まってからの歴史も浅いので資格としての認知度も低いです。音楽療法自体の成果についての認知度もあまり高くないようです。

そのため、残念ながらこの資格だけでは就職することは難しいようです。まだまだボランティアの域を出ていないといえるでしょう。けれども音楽という身近でなじみやすい素材をつかってセラピーやリハビリを行っている音楽療法は、その成果が正当に評価されるようになっていけば急速に普及していくとことでしょう。いまの時点では、介護福祉士や保育士、教員などの資格に上乗せする形でこの資格を取得すれば対象者に対してより深くて専門性を持ったアプローチができるようになると考えられています。

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