音楽療法士は日本音楽療法学会により認定されている民間の資格で日本音楽療法学会による書類審査の内容は1つめは音楽療法の知識(大学などでの履修する)、2つめに講習会・学会への参加、3つめに臨床経験(事例研究レポートの提出をおこなう)、4つめ研究発表5つめ論文や著書、6つめ教育指導経験、7つめその他となります。なお、1あるいは2と3.4の3項目は必須項目となっています。面接もありますが、詳しい内容は学会から「認定規則」を取り寄せて確認をしてみたほうがよいでしょう。
日本音楽療法学会がおこなっている現行の音楽療法士資格審査は、平成22(2010)年度で終了になります。そして新しい審査体制に変わります。現在では、「音楽療法士補」でなくても受けることができますが、平成23(2011)年度以降は、音楽療法士補の資格を取得していないと審査申請ができなくなる予定となっています。音楽療法士補は日本音楽療法学会が行う筆記試験を受験して取得するか学会認定の養成校を修了して取得することになっています。
音楽療法士にはどのような職場があるのでしょうか。それは精神科病院や一般病院のリハビリテーションセンター、養護学校、小学校、中学校の養護学級、老人保健施設などの高齢者施設などになります。音楽療法士がどのような仕事なのかも気になりますよね。日本音楽療法学会によると、音楽療法とは「音楽の持つ生理的、心理的、または社会的働きを用いて心身の障害の回復や機能の維持改善、生活の質の向上、行動の変容などに向けて音楽を意図的もしくは計画的に使用すること」とされています。
好きな音楽を聴いていると、楽しい気持ちになったり、スッキリした気持ちになったというような経験は誰にでもあると思います。音楽には、不思議な力が秘められています。この力を最大限に利用し心身共に健康に導いていく治療法のことを、音楽療法とよんでいます。また、音楽を聴くだけでなくて楽器を弾いてみたり、歌を歌ってみたりすることなども音楽療法に含まれます。
音楽療法は、最近では、いろいろな医療現場において、取り入られています。そして大変注目されている治療法の1つです。音楽が癒しに使われた歴史は、かなり古くさかのぼります。3000年前のユダヤ王サウルのうつ病を、ダビデという羊飼いの若者が、ハーブの調べで治したことは、現代でも語り継がれているお話なのです。古代ギリシャのアリストテレスは、音楽には身体に溜まった悩みやもやもやを吐き出してスッキリさせる効果があることを発見し、カタルシス効果と名付けていました。
また、中世時代においてはいろいろな面で、キリスト教に強く支配されていた時代です。病気に対する考え方も同様でした。それがルネッサンス期に移行してから画家達による解剖図といった美術と医療、そして坐骨神経痛の患者の患部の上で、フルートを演奏して治癒したというように音楽の総合的な活動が注目され始めます。近代では、音楽療法の主役は、アメリカへと移りました。その当時の大統領のジョージワシントンも音楽療法に興味を示しており軍隊などにも使われ始めました。現代では、医療において、軍隊だけでなくて精神疾患をもつ患者のレクリエーションとして利用されています。