音楽療法の歴史を紐解く

音楽療法とはいったいどんなものなのか、音楽療法の効果を歴史や役割、活用方法などの観点から解説しています。
音楽療法を本格的に学びたい方へ
心も体も疲れやすい現代人にとって、ストレスを和らげてくれるのが音楽療法。今後、ますます重要とされる療法として注目されています。
音楽療法の歴史を紐解く

音楽療法の歴史を紐解いてみると音楽療法というものが確立される以前、ずっと昔の話ですが、エジプトの司祭を兼ねた医者たちは、受精能力に効果があると思われる音楽の魔法を心得ていたそうです。エジプト人は音楽を「魂の薬」と呼んでいたそうですよ。ペルシャ人はリュートの音によって万病を治していたそうです。そして孔子は「音楽は生活の調和に役立つ」と説いていたそうですよ。プラトンは「心身の健康は、音楽によって得られる」という言葉を残しています。

アリストテレスは「情緒のカタルシスに音楽が有効である」という言葉を残しています。ピタゴラスは「音楽は、心身の健康上大きな治療的役割をもったものである」というような言葉を残しています。古代では古代ギリシャ人のゼノクラテス、サルペンダー、アリオンは、精神錯乱の激しい発作を抑えるための手段として音楽を用いたそうです。セルススは昔の医学の権威ですが病気の性質に応じて、精神病の患者の心を動かすいくつかの方法を指摘していたそうです。こんなにも昔から音楽というものが重宝されてきたのですね。

時代がとんで18世紀以降の話ですが、カルロ・ブロッシ・ファリネリというかたは18世紀最大のカストラーナといわれていました。彼は、当時のスペイン国王であったフェリペ5世の“悪性のメランコリー”を治して王政に復活させたと伝承されています。ブロックレズビー博士は、音楽に富んだ両親の間に生まれた2人の子どもにたいして一連の実験を試みて音楽が子どもの気分を明瞭に支配するのかどうかを観察したという記録があります。まだまだ歴史的にさまざまな方たちが音楽療法に関して関わっているようです。

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好きな音楽を聴いていると、楽しい気持ちになったり、スッキリした気持ちになったというような経験は誰にでもあると思います。音楽には、不思議な力が秘められています。この力を最大限に利用し心身共に健康に導いていく治療法のことを、音楽療法とよんでいます。また、音楽を聴くだけでなくて楽器を弾いてみたり、歌を歌ってみたりすることなども音楽療法に含まれます。

音楽療法は、最近では、いろいろな医療現場において、取り入られています。そして大変注目されている治療法の1つです。音楽が癒しに使われた歴史は、かなり古くさかのぼります。3000年前のユダヤ王サウルのうつ病を、ダビデという羊飼いの若者が、ハーブの調べで治したことは、現代でも語り継がれているお話なのです。古代ギリシャのアリストテレスは、音楽には身体に溜まった悩みやもやもやを吐き出してスッキリさせる効果があることを発見し、カタルシス効果と名付けていました。

また、中世時代においてはいろいろな面で、キリスト教に強く支配されていた時代です。病気に対する考え方も同様でした。それがルネッサンス期に移行してから画家達による解剖図といった美術と医療、そして坐骨神経痛の患者の患部の上で、フルートを演奏して治癒したというように音楽の総合的な活動が注目され始めます。近代では、音楽療法の主役は、アメリカへと移りました。その当時の大統領のジョージワシントンも音楽療法に興味を示しており軍隊などにも使われ始めました。現代では、医療において、軍隊だけでなくて精神疾患をもつ患者のレクリエーションとして利用されています。