近年では人間のライフスタイルの変化があげられます。動物は食物を得るために身体を動かしますよね。そして必要以上の獲物を捕らないでわたしたち人間のようにスポーツをしたりしてわざわざカロリーを消費することもありません。哺乳動物のヒトの場合は、身体を動かすことは、生命を維持するために基本的でかつ必要な行動なのです。
人の移動手段は基本的には歩行ですが、江戸時代では一般的庶民は1日に2万歩から3万歩もの距離を歩いたとされています。ごくごく最近までは農業や漁業、林業などに従事している人の労働はとても厳しくて工業関係に従事する人においても身体を使った仕事をおもに行っていました。その後のハイテクの進歩によって労働パターンは変化してきました。その結果として生活もとても便利になりました。交通機関の発達によって移動には歩行という労力を使わずに建物の中などもエレベーターやエスカレーターを利用することもほうが多いとおもいます。このようなことからもわかるとおり日本人の運動量や強度、運動時間は激減しています。
また日本人の食生活は、欧米化により大きく変革を遂げており食事と運動の変化によって成人病が増加してしまい1990年代半ばには厚生省では「成人病」から「生活習慣病」というように呼称を変えました。生活習慣病を予防するためには運動がかかさないといえますが、運動が苦手という人は継続することが難しいですよね。音楽をつかった運動などをおこなえばモチベーションもあがってくるのではないでしょうか。ウォーキングなどをするときもipodなどを携帯しておこなってみるといつもよりも長い距離を歩けるかもしれませんよ!
好きな音楽を聴いていると、楽しい気持ちになったり、スッキリした気持ちになったというような経験は誰にでもあると思います。音楽には、不思議な力が秘められています。この力を最大限に利用し心身共に健康に導いていく治療法のことを、音楽療法とよんでいます。また、音楽を聴くだけでなくて楽器を弾いてみたり、歌を歌ってみたりすることなども音楽療法に含まれます。
音楽療法は、最近では、いろいろな医療現場において、取り入られています。そして大変注目されている治療法の1つです。音楽が癒しに使われた歴史は、かなり古くさかのぼります。3000年前のユダヤ王サウルのうつ病を、ダビデという羊飼いの若者が、ハーブの調べで治したことは、現代でも語り継がれているお話なのです。古代ギリシャのアリストテレスは、音楽には身体に溜まった悩みやもやもやを吐き出してスッキリさせる効果があることを発見し、カタルシス効果と名付けていました。
また、中世時代においてはいろいろな面で、キリスト教に強く支配されていた時代です。病気に対する考え方も同様でした。それがルネッサンス期に移行してから画家達による解剖図といった美術と医療、そして坐骨神経痛の患者の患部の上で、フルートを演奏して治癒したというように音楽の総合的な活動が注目され始めます。近代では、音楽療法の主役は、アメリカへと移りました。その当時の大統領のジョージワシントンも音楽療法に興味を示しており軍隊などにも使われ始めました。現代では、医療において、軍隊だけでなくて精神疾患をもつ患者のレクリエーションとして利用されています。