音楽療法によって痴呆症状が軽くなる理由としてあげられることは指先や手、身体を動かすことによって脳の神経細胞を刺激しますので日中に心身機能を活性化することになります。そのことによってサーカディアンリズムが戻るということなのです。
音楽療法はADL向上にも効き目があります。―身体面での効果にはどのようなものがあるかというとプログラムでは、胸式や腹式呼吸によって肺活量を増やしていき大きな声で発声をおこないます。そうすることによって、体内に酸素をたくさん取り入れられることや炭酸ガスが排出されることになりますので、内蔵機能が高まっていき血行もよくなります。
有酸素運動は身体だけでなく、精神面にもとてもよい効果があるのです。脳内ホルモンが活性化されていき抑うつ症状が改善されるそうですよ。また、手指を使うことによって関節が柔軟になっていきます。これはADL(日常生活動作)を維持するためにはとても大切なことなのです。それに身体のバランスをとりながらリズムを刻むと座位が保てるようにもなりますよ。上半身を揺らすときは、どうしても足を踏ん張りますからそのためそういった効果がでてくるのです。
音楽療法が身体に及ぼす効果は胸式・腹式呼吸をおこなうことによって内蔵機能が向上していき血行が促進されます。また手指を使うことによって関節が柔軟になりますのでADLが向上(維持)していきます。ほかにも身体のバランスをとることによって座位が保てるようになりますよ。
好きな音楽を聴いていると、楽しい気持ちになったり、スッキリした気持ちになったというような経験は誰にでもあると思います。音楽には、不思議な力が秘められています。この力を最大限に利用し心身共に健康に導いていく治療法のことを、音楽療法とよんでいます。また、音楽を聴くだけでなくて楽器を弾いてみたり、歌を歌ってみたりすることなども音楽療法に含まれます。
音楽療法は、最近では、いろいろな医療現場において、取り入られています。そして大変注目されている治療法の1つです。音楽が癒しに使われた歴史は、かなり古くさかのぼります。3000年前のユダヤ王サウルのうつ病を、ダビデという羊飼いの若者が、ハーブの調べで治したことは、現代でも語り継がれているお話なのです。古代ギリシャのアリストテレスは、音楽には身体に溜まった悩みやもやもやを吐き出してスッキリさせる効果があることを発見し、カタルシス効果と名付けていました。
また、中世時代においてはいろいろな面で、キリスト教に強く支配されていた時代です。病気に対する考え方も同様でした。それがルネッサンス期に移行してから画家達による解剖図といった美術と医療、そして坐骨神経痛の患者の患部の上で、フルートを演奏して治癒したというように音楽の総合的な活動が注目され始めます。近代では、音楽療法の主役は、アメリカへと移りました。その当時の大統領のジョージワシントンも音楽療法に興味を示しており軍隊などにも使われ始めました。現代では、医療において、軍隊だけでなくて精神疾患をもつ患者のレクリエーションとして利用されています。