障害児のための音楽療法

障害児のための音楽療法という書籍があります。これは、「音楽療法とは音楽による心理療法である」という考えをもとに障害児に対し療法としての側面から音楽を使った試みの本です。そのため欧米諸国のように、音楽家が教育の延長線上に音楽療法を行っているのに対して、筆者のかたは心理治療者の立場から出発しています。その過程から音楽療法をとらえているといえるようです。

 

「山松方式」とは、心理治療者と演奏者がコンビを組み子どもにかかわるといった方法です。これは、音楽家が直に子どもに接して指導を行うというような今までのマンツーマン方式の音楽療法とは、一線を画するものです。そのため心理療法としての意味合いが強いもののようです。この方法は、まずはトランポリンと楽器を組み合わせていき、子どもたちに楽しみを感じさせます。そして自発性を引き出していこうするところから始まります。

 

また、この書籍は「障害児のための」となっておりますが、導入のための道具がトランポリンなので、主に自閉症児のための音楽療法という比重が大きくなっています。他にも知的障害や言語障害、そして脳性マヒの子ども達や盲児、耳の聞こえないろう児などに対する音楽療法のもつ意味ややり方などにも触れています。しかしそういったものの解説や実践については大半が自閉症児に対するもののようです。

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